かしわの水炊き
博多名物といえば「かしわの水炊き」
しかし、名物とは言え、我が家では水炊きは自宅で食べるものだったのです、
確かに、福岡には高級な水炊き専門の料亭などもあるようですが、一般的には冬の寒い日に家族団らんでテーブルを囲んで食べるものというイメージが強いです。
私は高校生のころからよく水炊きの下準備をやらされました。
関東に引っ越してからはかしわ(鶏肉)のぶつ切りが手に入らないので、もう何年も自宅で「かしわの水炊き」をすることを諦めていました。
ところが最近自宅の側にオープンしたスーパーで冷凍ではありますが、かしわのぶつ切りが売っていました。
ここまでカチンコチンに冷凍されていたらかしわの嫌な臭みもないのではないかと思い、「かしわの水炊き」を作ることにしました。
水炊きのスープの作り方
1、お湯をたっぷり沸かし、冷凍のままのかしわを入れて2~3分煮る。
(博多ではかしわ専門店があるので冷凍は使わない)
2、一旦ざるにあげて、水道水で血のりなど不淳物を取り除く
3、洗ってきれいになったかしわをたっぷりの水に入れスープを作る。
丁寧にあくをひきながら中火で30~40分煮る。煮過ぎるとかしわがパサパサになるのでご注意を~
ここまでの過程で一切、塩やダシ、昆布、ネギ、生姜などは加えない。
だた、だた、水でかしわを煮てスープを作る。
4、かしわの水炊きをいただく前に必ずしなくていけない儀式。
スープにネギ、塩、胡椒を入れてスープの味見。
うまい❣
身体が温まって脳みそまでスープが届く。
やっといただけるのが、「かしわの一切れ」
酢醤油と万能ねぎ、七味だけのシンプルなタレがおススメ。
または柚子胡椒、カボスなどの柑橘系のタレ。
生姜やおろし大根、ゴマなどの余計なものは入れない。
この一切れを食べるために数時間の下準備が報われる。
あとはご自由に~
豆腐、ネギ、シイタケ、えのき、しめじ、新菊、水菜。。。。。
そして、締めはやっぱりそうめんです。
「おご馳走さま!」
博多に生まれてよかったを思う瞬間です。
***ご馳走におまで付けなくても、、、そこが博多の粋ですばい。