白い色はレバノンの色

レバノン人はフェニキア人の末裔だと言うことをご存知ですか? 
フェニキア人は何千年も前に商業を中心に地中海をまたにかけて活躍していた民族です。 

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その彼らが愛したのがlabanとlabnehです。 
LBNは古代の言葉でWhite(白)と言う意味だったとか、 
そして、そのLBNがLEBANON(レバノン)の語源と言われているそうです。 
laban(ラバン)とはヨーグルトのことです。 
labneh(ラブネ)とはヨーグルトをこして作ったクリームチーズのようなものです 


ラバン(ヨーグルト)は日本ではジャムなどと一緒に甘くして頂きくのが定番ですが。レバノンではソースとして色々なお料理に使います。代表的なのはきゅうりのヨーグルトソースです。その他にも色々なソースやディップにヨーグルトを使います。 
また、ヨーグルトは鶏肉やラム肉と香辛料を合わせて漬け込んだシュワルマにもつかわれます。シュワルマは薄切りにした肉を丸いパンにはさんで食べるのですが、レバノンのどの街角にも売られているレバノンのファーストフードです。 

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ラブネは簡単に家庭でも作ることができます。ヨーグルトを木綿の布で一晩かけてこし、余分は水分を抜きヨーグルトを濃厚なクリーム状にします。 
こしあがったら器に入れ、塩をひとつまみふり、オリーブオイルを表面にかけて出来上がりです。  
レバノンではどの家庭にもこのラブネが冷蔵庫に保存されています。私たち日本人が豆腐を冷蔵庫に保存しているようなものです。 
このラブネは主にレバノンの丸いパンに塗っていただきます。 
また、朝食のオムレツにチーズの変わりにこのラブネを入れてみてください。とても美味しいまろやかなオムレツができるのは請け合いです。 


ラバンとラブネ、共にレバノン人とって日常生活にはなくてはならないものです。また、それらは何世紀にわたり彼らの健康を支え、パワーを与え続けてきた優れた食材であるともいえるでしょう。 
私にはこの白い食材には何か奥深い秘密が隠されているように思えるのです。そしてそれらを愛し続けたレバノン人が「白い色はレバノンの色」と言っているようにも思えるのです。

●食べ方

「きゅうりのヨーグルトソース」

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きゅうり
1本
ヨーグルト
1カップ
ニンニク
1かけら(又はたまねぎ1/4個)
フレッシュミントの葉
5〜6枚
レモン汁      
小さじ2
塩                                         小さじ1/4

●作り方

1. きゅうりをみじん切にして水分を搾ってヨーグルトに入れる。

2. ニンニク、ミントを細かいみじん切にして1に合わせる。

3. 塩、レモン汁で味を整え、冷蔵庫で1時間以上休ませる。

 

焼いた鶏肉や,牛肉、マトンの肉にかけていただいても美味しい。 

また、ポークチャップなどにもよく合う。お肉がさっぱり美味しくいただける。 
コーンチップや野菜のスティックなどにディップしてもよい。