卵不使用のパレスチナのお菓子
バスブーサ(basbusa)はパレスチナや隣国のアラブ諸国で好まれて食べられているお菓子です。
バスブーサは卵を使わないケーキのようなものなので、卵アレルギーのある方にはぜひ食べて欲しいお菓子です。
お菓子という定義は何なんでしょうか?
最近は箱や袋に入っているチョコレートやビスケット、塩っぱいスナックようなイメージではありませんか?
以前、ウィーンに長く住んでいらっしゃた方とお食事に行った時、食後にデザートではなく、「お菓子をいただきたい〜」と注文されていました。
ちょっとそに時は私も違和感があったのですがいつのまにか私もデザートと言わずお菓子と言うようになっています。
その方によるとお菓子はたっぷりの砂糖が入っていた方が美味しいのであって、今流行りの「甘さ控えめ」は本当のお菓子ではないそうです。そういえば、老舗のお菓子は昔のレシピーのままで生き残っていっていますものね?
このバスブーサは本体のスポンジには少量の砂糖を使います。この砂糖の量は最小限で膨れやすくするための量だと思います。
焼きあがってすぐにシロップをたっぷりかけ染み込ませます。そのシロップがとても甘いのです。
材料にセモリナ粉を使用するのでこの量のシロップをかけてもしっかりした食感は残ります。これが小麦粉のみであったら生地は崩壊(?)するのではないかと考えます。
水分をしっかり閉じ込める「セモリナ粉」、恐るべしです。
パレスチナの女性の民族衣装の刺繍は素晴らしいです。
最近は日本でもパレスチナ難民の女性たちが作った小物を目にします。
寄付になるから買うのではなく、この芸術的センスと職人かたぎの仕上げの美しさに価値を見出していただきたいと心から思っています。