Qidreh Rice (キドラライス)
「ガザの味」、パレスチナの炊き込みご飯のキドラライスを習ってきました。
先生はパレスチナ大使館の館員の奥様です。
日本中近東アフリカ婦人会(NCAF)ではアラブ、アフリカの婦人から自国の料理を習い、私たちはそのお返しに彼女たちに日本料理を教えるという活動を続けてきました。
今日はその活動の一環である「パレスチナの料理を習う会」でした。
以前、南レバノンを訪れたときにイスラエルとレバノンを隔てる山は容易く越えられるような低い山でした。しかし、その山はエベレストより高い嶺に阻まれて両国を分断してるのです。
あの山の向こうにあるガサ地区は国際的にどのような立ち位置にあるかということは幾度となく国際ニュースで見てきました。しかし、今日、「ガザの味」であるキドラライスを食べて新たにアラブの和平につけて考えさせられ、和平への願いが心に持ち上がってきました。
インドのビリヤニ(biryani)は「炊き込みご飯の王様」と言われるそうですが、今日習ったキドラライスは負けていません❣
キドラライスは基本的にどんな肉で炊き込んでもいいそうですが、豚肉だけは🆖です。イスラム教徒は豚は食べません。
今日はチキンのもも肉で煮込みました。
それも大きなもも肉を一人1枚、、、、、。
チキンからでる油で玉ねぎを炒め、チキンから出たブロス(煮汁)でライスを炊き上げるのですけど、ニンニクや香辛料を加えることによって鶏肉の臭みや油っぽさを緩和しているように感じました。
また、炊き込むときにカルガモンの実を入れるのですが、このカルガモンを噛むと舌が痺れてとても刺激的で癖になりそうでした。
また、キドラライスのトッピングにはアーモンドのスライスを油で揚げて香ばしくしたものをのせます。
このアーモンドのカリカリ感とバスマティライスのパラパラ感の食感の違いが美味しさを増します。
キドラライスに使うのはバスマティライスと言われるいわゆるロングレインライス(longrain rice)を使います。
バスマティライスは日本米と比べて粘り気がなくサラサラしたライスです。
形は日本米が丸顔ならバスマティライスは長顔です。
主食というよりサラダ的お米と言えます。
キドラライスやビリヤニによく使われるこのバスマティライスは1カップに対して、2カップの水、またはブロス(肉の煮汁)で炊き上げます。
バスマティライスは出来上がりが萌えます。
想像の2倍のライスができるのです。
水分の分だけ炊きあがりの量も多いのですが、その分、カロリーも日本米より低いのではないかと想像します。
ダイエットされたい方はぜひバスマティライスを~